こんにちは、リーです。
イマココラボにジョインして、気づけばもう6年。
その間に私は結婚し、子どもが生まれ、その子も今では4歳に。
人生も仕事も、本当にあっという間に流れていきますね。
そんな日々のなかで、最近、胸に深く刻まれる「初めて」の出来事がありました。
それは、9月上旬に行われた前回のイマココ合宿でのこと。
合宿が始まってすぐのチェックインの時間――
なんと、あの“風神雷神”の2人が、涙を流したのです。

あの日、9人が囲んだ円で起きたこと
午後の光が窓から差し込み、海さんが淹れたコーヒーの香ばしい香りがふわりと漂う中。
いつものように9人で輪になり、合宿のチェックインが始まりました。
メンバー7人が語り終え、残るは代表の二人。
静かに口を開いたのは、むらさんでした。
一人ひとりの目を見て、
「ありがとう」
と、短く、まっすぐに。
その瞬間、場の空気がふっと湿り、むらさんの瞳に涙がにじみました。
「えっ…むらさん、泣いてる?」と、思わず漏れたメンバーの声に、フフッと笑いが広がります。
続いて、いなさん。
「このメンバーで働けることがありがたい。このメンバーなら、やれる。」
そう言った瞬間、いなさんの目からも涙が落ちました。
始まったばかりの合宿が、二人の涙で終わってしまいそうな気配さえ漂う。
あの二人が泣くなんて——初めて見た光景でした。
その日のサウナタイムは、「二人が泣くなんて初めて見たね」という話題で持ちきりでした。
涙が変えた“潮目”と、組織の再定義
あの合宿の日を境に、イマココラボは少しずつ再編されていきました。
- 事業部という新しい構造が生まれる
- 各事業部に売上目標が設定され、責任の所在が明確になる
- 経験のない挑戦が次々と立ち上がる
振り返ってみると、あの涙は単なる「感情の溢れ」ではなかったのだと思います。むしろ、“組織戦略の転換点”を二人が自ら身体で表現し、それを全員で目撃した瞬間だったのではないかと。
あれは二人の「本気のコミットメント」が漏れ出た現象だった――今はそう確信しています。
“心理的安全性”の正体は、涙の奥にあった
新しい挑戦には、不安も怖さもつきものです。本を読んでインプットし、学んだことを即アウトプットする日々。わからないことに押し潰され、「ぎゃーー!」となる日もあります。
そんな時に、ふと、あの合宿の光景がよみがえるのです。
…あ。そういえば、いなさんとむらさん、泣いてたな。
めちゃくちゃ感慨深いとか、二人のことが好きでたまらないとか、そういう感情ではないのですが、どういうわけか、二人の涙の記憶が、沈みそうになった時に不思議と心の奥でぽよんと跳ね返してくれるのです。
沈みかけても、なぜか、また立ち上がれる。
そんな状態が2か月ほど続き、「これは一体何が起きているんだろう?」と考えたとき、これこそが“心理的安全性”の実体験なのではないかと感じました。
- 「あなたを信頼しているよ」と、受け止められている感覚
- 「あなたがチームにいてくれて嬉しい」という、仲間としての安心感
- 「大丈夫、一緒に行こう」という、そっと背中に触れるような心強さ
心理的安全性は、Googleの研究でも最も成果につながるチーム要因とされていますが、私はその重要性を、理屈ではなく“実感”として味わっているのかもしれません。
涙がくれた“覚悟”と、これから
今でも2人の涙を思い出すと、喉の奥がきゅっと痛くなります。
同時に、胸の奥にそっと灯る二人の覚悟も思い出すのです。
「このメンバーでやる」
「本気で前に進む」
私には、二人がそう宣言しているように見えました。
評価してくれる人がいるなら、結果で返したい。
このチームで、もっと先へ、まだ見たことのない景色を見たい。
二人の涙は、今の私にとって“心のトランポリン”となっています。
次回、二人に涙の正体を聞いてみる
私もいい大人なので、「なんで合宿のとき泣いてたんですか?」なんて聞くのは野暮かなと思い、ずっと胸にしまっていました。
でも、そろそろ聞いてみようと思っています。
――あの涙は一体何だったのか。
――どんな想いがあふれていたのか。
――2人はどんな覚悟を決めたのか。
ぜひ、続編を楽しみにお待ちください。