「ロジカルに考えて」と言われても、正直どうすればいいのか分からない。
本を読んでみたけれど、結局どう仕事に落とし込めばいいのか、よく分からないまま。もし今、そんなモヤモヤを抱えているなら、この記事はきっと役に立つと思います。
この記事では、イマココラボ共同代表の「むら」こと村中剛志が、
自分自身の経験をもとに、大学生や社会人1年目の方に向けて、
ロジカルシンキングについて思うことを、できるだけ噛み砕いて言葉にしてみました。全3回の連載コラムです。
「ロジカルシンキングを身につけたい」
そう思って検索したこと、ありませんか?
大学の授業、就活、内定者研修、配属後の仕事。
どこに行っても
「もっと論理的に考えて」
「結論から話して」
と言われる。
でも正直なところ、
- 何をどうすればいいのか分からない
- 本を読んでもピンとこない
- 頑張って話してるのに、なぜか伝わらない
そんなモヤモヤを感じている人も多いと思います。
今でこそ言えますが、私自身も長いあいだ、同じモヤモヤを抱えていました。
ちゃんと学べば、できるようになる…は本当?
世の中には、ロジカルシンキングを学ぶための本や研修がたくさんあります。
因果関係、演繹、帰納、ロジックツリー。
きれいに整理された図や言葉を見ると、「なるほど、分かった気がする」と思う。
でも、いざ仕事で使おうとすると、
- 資料を作っても「分かりにくい」と言われる
- 説明している途中で、相手の顔が曇る
- 結局、何が言いたいの?と聞き返される
…そんな経験はありませんか?
実はこれ、よくある話です。
「論理的に考える」と「使える」は別もの
私たちはこれまで、たくさんの若手社員の仕事を見てきました。
その中でよく感じるのが、
- 頭の中では考えている
- 資料も一生懸命作っている
- でも、相手に伝わらない
というギャップです。
原因はシンプルで、
「論理を学ぶこと」と「論理を使うこと」は別だから。
自転車に例えると、
- 本を読んで構造を理解する
- 動画で乗り方を見る
これだけでは、実際に自転車に乗れるようにはなりません。

何度も転びながら、
「あ、こうするとバランス崩れるんだ」
「このスピードだと怖いな」
と体で覚えていく。
ロジカルシンキングも、実はそれとよく似ています。
じゃあ、どうやって身に付ければいいの?
そんなことを考えるきっかけになったのが、
ある会社の社長からの相談でした。
「ベトナムのメンバーに、コンサル的な考え方を身につけさせたいんです」
最初は、マネジメント研修をやる予定でした。
実際、Webサイトの事業紹介にも載せている研修内容を見て声をかけてくれたからです。
でも準備を進める中で、
ふと立ち止まりました。
「この内容で、本当に“使える力”が身につくだろうか?」
行きついたのは、2つの力
考えに考えた結果、
必要なのはこの2つだと思うようになりました。
① 構造化する力
頭の中のごちゃごちゃを整理して、
「つまり何の話なのか」をはっきりさせる力。
② 伝える力
相手が知りたい形で、
分かる言葉にして届ける力。
難しい言葉で言えば
ロジカルシンキングとプレゼンテーション。
でも大事なのは、
名前を覚えることではありません。
大事なのは「違和感に気づくこと」
うまく説明できなかったとき。
相手の反応が微妙だったとき。
「あれ、今の伝わってないな」
「何かズレてる気がする」
この小さな違和感に気づけるかどうか。
それを無視せず、
「どう言えばよかったんだろう?」
と考え直す。
この繰り返しこそが、
ロジカルに考える力を育てていきます。
ロジカルシンキングは「勉強」じゃない
ここまで読んで、
「じゃあ、ロジカルシンキングって学ばなくていいの?」
と思った人もいるかもしれません。
答えは、順番が逆です。
先にやるのは、
- 考える
- 話す
- 失敗する
- 違和感に気づく
そのあとで、
「あ、これが因果関係ってやつか」
「これをロジックツリーって呼ぶんだ」
と整理する。
これが、いちばん身につくやり方だと思っています。

次回予告
では、
どうやって「考える練習」をすればいいのか。
そして、
AIが当たり前になった今、
人が考える意味はどこにあるのか。
次回は、
「ロジカルシンキングは、学んではいけない」
という、ちょっと変な話をします。
